玄米の残留農薬について
外国産果物の残留農薬について
残留農薬を可能な限り避ける方法
ベジセーフ、ミラブルキッチン以外で野菜から農薬除去する方法
日本の農作物はEUの残留農薬の基準からすると輸入禁止となるレベル。
日本は複数の農薬の基準がゆるくなっているため、慣行農法(農薬、化学肥料ともに使用する農法)で栽培されたスーパーの野菜には残留農薬があります。
調理する際は、必ず農薬を落とす洗い方を実践しましょう。
今回は毎日続けられる簡単な農薬除去方法と、洗い方の工夫以外で農薬を避ける方法もあわせて紹介します。
簡単にできるおすすめ方法!野菜の残留農薬落とし方
買ってすぐに始められる物、利便性からおすすめしたい2点を紹介します。
1.スプレーするだけの食品洗浄剤「ベジセーフ」
多くの残留農薬を落とす洗浄剤がある中で代表的なホタテ由来成分のものは、水につけおきする時間が長いと感じてしまい毎回やるには負担でした。
その中でも残留農薬をラクに落とせると感じたのは『ベジセーフ』です。
シュッと野菜にスプレーするだけなので20秒もかかりません。野菜の表面についた汚れや農薬をカンタンに落とすことができます。
実際に野菜を洗ってみると、野菜からでてきた水が濁っていたり、ぬめりがあったのでしっかり洗えていると実感がありますよ。
トマトの生産量で日本一の熊本県が公開している慣行栽培で使用される農薬回数を見てみると、なんと70回以上も農薬が使用されています。
ベジセーフでトマトを洗うと、透明の水がこうなりました。
トマトの色素の色じゃないのかと疑いましたが、公式サイトによるとこの汚れは農薬の一部やベジセーフのアルカリ性に触れることででてくる反応とのことです。
Q.トマトやキュウリを洗ったときに、水が黄色くなるのはなぜ?
A.農薬がベジセーフのアルカリ性に触れる事による反応色でございます。農薬を貼り付けるノリの役割をする『展着剤』や、トマトやキュウリに使われている農薬がベジセーフのアルカリ性に触れる事による反応色でございます。その為、野菜の色素や栄養が流出している訳ではございませんのでご安心ください。
※産地、生産方法により農薬の種類や使用方法は異なります
※栄養分流出試験クリア済みトマトやキュウリを洗ったときに、水が黄色くなるのはなぜ? / ベジセーフ
実際に洗ってみるとスーパーのトマト(慣行栽培)の農薬散布回数を知るとしっかり洗いたいという気持ちになりますよね。
つけ置きする待ち時間の不満や、つけ置きしたのを忘れて野菜の栄養が逃げてしまうという不安もなく、スプレーするだけなので普段野菜を洗うのと同じように始められて便利です。
食品に使うので安全性はもちろん、野菜や果物の栄養価を損なわずにスプレーするだけで農薬を落とせるので、農薬を落とすことを始めてみたい方におすすめです。
2.便利なキッチン水栓「ミラブルキッチン」
ミラブルキッチンは、僅かな不純物の付着もゆるされない半導体洗浄にも使われる洗浄力を持ったキッチン水栓です。
ウルトラファインバブルと呼ばれる強力な洗浄力で、食器や野菜にこびりついた油汚れを引きはがしてくれるので、水道の蛇口をひねっていつものように洗い流すだけで野菜についた油性の農薬汚れも落とすことができます。
つけ置きやスプレーするなどのひと手間すら省けるのがミラブルキッチンの魅力ですが、キッチンの蛇口を専用の蛇口に取り換えるので工事が必要なのでそれなりの費用もかかります。
野菜についた油性の農薬を落とすツールとしてだけでなく、汚れ落ちが良いので毎日の食器洗いもラクにしたいというプラスアルファの効果を求める方は要チェックです。
3.食材専用の洗浄機で洗う
超音波振動による食材専用の洗浄機は、食材を入れてボタンを押すだけで洗浄が完了するので、野菜を洗っている間に別のことができる便利さがあります。
食材洗浄機は場所をとるのがネックですが、料理の前に使う分だけ洗うことを考えるとコンパクトサイズを選べば邪魔になりません。
食材洗浄機は食材の安全性に対する感度が高い方が使っている印象で、市販で買えるものがまだ少ないですがネット通販では購入できます。
こちらの超音波食材洗浄機はサイズが小さめでワイヤレスなので置く場所を問いません。
生野菜やサラダ、皮ごと食べる果物を食べるという方は、洗浄機で洗うことで安心して食べられるという評判なので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
野菜を洗う対策以外でおすすめ!残留農薬を避ける方法
普段の生活で可能な限り農薬を避ける方法が分かれば、野菜の選び方も変わりますよね。
残留農薬をできるだけ避けるための野菜の選び方を4つ紹介します。
残留農薬の多い野菜を食べる頻度を減らす「残留農薬量ランキング」
米国の環境保護NPO団体、 EWG(Environmental Working Group)が発表した残留農薬の多い農産物のランキング 『Dirty Dozen』の2022年度版を発表しました。
アメリカの結果ですが、農薬使用量については日本のほうがアメリカより上位のため、参考になる結果だと思います。
1位 いちご
2位 ほうれん草
3位 ケール、コラード(アブラナ科の葉物)、からし菜
4位 ネクタリン
5位 りんご
6位 ぶどう
7位 パプリカ、とうがらし
8位 さくらんぼ
9位 桃
10位 洋ナシ
11位 セロリ
12位 トマト
例えば、日本のりんごはアメリカの2倍、EUの2.5倍の農薬の使用が許可されています。
同じリンゴなのに日本だけ農薬使用量が2倍以上と知ると、皮付きのまま食べることを躊躇してもおかしくないですよね。
この残留農薬を調べるテストは食品を食べる前に洗浄、皮むき、こすり洗いするといった、消費者が家庭で行う工程を経た後に実施しているため、洗っても取りきれない農薬が心配です。
ただし、本ランキングを参考に残留農薬が気になるからといって、栄養価が高い野菜や果物を食べる量を極端に減らすのはおすすめしません。
スーパーで買ったものはベジセーフを使って必ず洗う、食品の用の重曹で洗うなど、できるだけ農薬を落とすことを心がけましょう。
旬の野菜や果物を食べる
旬の野菜であれば野菜と気候の相性も良いので、比較的短い期間で成長してくれ無理な農薬散布もせず収獲できます。
一方、ハウスなどで育てられた季節はずれの野菜は、作物にとってはストレスとなり、病害虫にもかかりやすいため農薬使用量が増えます。
旬の野菜は安くて栄養価も高いので積極的に食べましょう。
地元産の野菜を選ぶ
住んでいる地域で育てられた野菜は、お店に並ぶまでの時間が短いです。
輸送時間が短いと採れたてフレッシュな状態で食べることができます。
また、地元産野菜が並ぶコーナーがあるスーパーも。「〇〇さんのにんじん」というように誰がどのように栽培して作った野菜なのか確認もしやすいので安心感もありますよね。
海外の野菜や果物の場合は日本への輸送時間がかかるので、品質を維持するために防腐剤、殺虫剤、防カビ剤などの添加があり心配も増えます。
オレンジやレモンをよく食べる方は選び方にも注意です!防カビ剤ポストハーベストについての記事もあわせてごらんください。
農薬不使用の有機野菜(オーガニック野菜)を食べる
農薬を避けるのであれば、可能なかぎり有機野菜(オーガニック野菜)を食べましょう。
家庭の野菜洗いである程度農薬を落とすことができますが、ネオニコチノイド系農薬などの強力な殺虫剤は野菜に浸透する性質があるため、いくら洗っても落ちないのが気になります。
ネオニコチノイド系農薬は昆虫の中枢神経に作用し死に至らせるもので、
「害虫だけに選択的な毒性を発揮する」とされていましたが、近年ヒトの健康に影響する研究結果が報告され、その安全性を問題視されています。
EUでは、世界で最も使用されるネオニコチノイド系農薬3種類の野外使用を全面禁止にしました。
(※有機野菜やオーガニック、無農薬野菜の違いを知りたい方は有機、オーガニック、無農薬の栽培方法の違いを知って野菜を選ぼうを参考に)
農薬のついていない野菜を食べることをおすすめしたい理由
ズバリ、自分で農薬を落とすだけでは安心ではないからです。
ベジセーフやミラブルキッチンの懸念点
多くの野菜や果物に使われるネオニコチノイド系の農薬は、皮に染みこみ可食部に浸透する性質があるため、ベジセーフやミラブルキッチンでは浸透した農薬は落とすことはできないのです。
この浸透性の農薬であるネオニコチノイド系と言われる化学合成農薬の残留基準値は日本では基準値が上がっていて、もれなくほとんどのスーパーの野菜(慣行農法)にも使われています。
一方で、有機野菜(オーガニック野菜)には、慣行農法で作られたスーパーの野菜で使われている農薬、化学肥料を使わずに育てられています。
農薬の怖さを知ると、子どもに食べさせる野菜は安全なものを選びたいですね。
(※世界と比較した日本の農薬残留基準値を知りたい方は、『日本の農薬使用量が世界一?』農薬の少ない野菜を選ぶために知っておきたい農薬事情をご覧くださいね。)
残留農薬が不安なら、農薬の心配がない有機野菜(オーガニック野菜)を食べませんか?
有機野菜を食べてみたくても、近くに売り場がない場合が多く試すハードルもありますよね。
初めて試す方にとっても気になるのは費用。確かにスーパーの野菜よりも有機野菜は割高ではありますが、試しやすい方法もあります。
実際食べてみると、野菜の味が濃く感じられますよ!
子どもは特に味の違いをすぐ察知します(笑)
気になる人は安くお試しできる「ビオ・マルシェ」がおすすめ♪
有機JAS認定のオーガニック野菜が8〜9品入って1,500円(税・送料込)はお得!
初回限定価格で1,500円♪(税・送料込)
継続の約束がないので有機野菜をまずは味見したいというにもおすすめです。
まとめ(野菜の残留農薬の落とし方)
残留農薬をできるだけ避けるには、手間をかけずに農薬を落とせる便利な野菜洗いスプレー「ベジセーフ」や、蛇口をひねるだけで農薬汚れを落とせるキッチン水栓「ミラブルプラス」を検討して、少しでも農薬を避けましょう。
さらに有機野菜の宅配サービスを活用すれば、農薬の心配のない野菜を簡単に手に入れることができ、直接的に農薬を避ける方法を選択することもできます。
世界と比較すると、私達の社会には既に農薬まみれの野菜が流通しているため、すべて避けての生活は正直難しいです。
外食を全くしないという手も非現実的ではありますが、スーパーやコンビニで野菜を買ったときにベジセーフで農薬を落とせることを知っているだけで、安心しますよね。
手軽に使えるベジセーフのような野菜洗浄スプレーは、こどもに安心して食べさせるために持っていても損はないものだと思います。
また、有機野菜は子どもの偏食に悩む方にとっても頼りになる食材です。
トレンド総研が20~60代 小学校教員300名に行った調査によると、学校やクラスでの給食の残食率を聞いたところ、約9割もの教員が「ある」と回答しました。
また、ベテラン教員の約8割が10年前と比べて「偏食の児童が増えている」と回答し、給食において食べ残しが多い献立・食材は、「野菜メニュー」が1位となりました。
野菜を食べることに抵抗があるこどもが目立つことから、苦労している親御さんもが少なくないはずです。
食育の大切さは理解していながらも、何から実践していいか分からないという方は、有機野菜を取り入れてみることをおすすめします。
有機野菜は農薬不使用でゆっくりと土の栄養を吸って育った生命力あふれる野菜。
野菜独特の苦味やえぐみがなく、野菜のもつ甘みを感じることができます。
こどもは味に敏感だからこそ、普段は食べなかった野菜を食べられるキッカケになるかもしれません。
自分や家族の未来の健康投資につながるからこそ、まずは農薬を避けた生活を送ること、毎日の食を変えてみませんか?