こんな方に向けた記事です
・スーパーで買ういちごの農薬が気になる
・いちごの農薬は洗えば大丈夫なのか知りたい
・赤ちゃんや子どもに安心して食べさせられるいちごを探している

最近、日本産のいちごが海外の残留農薬検査で基準を満たさなかったというニュースも記憶に新しいかもしれません。「国産だから安全だと思っていたけど、日本の果物って本当に大丈夫?」と不安を感じた方も少なくないのでは?

とはいえ、すべてのいちごが危険というわけではありませんし、農薬が使われているからといって「食べてはいけない」と決めつけるのも現実的ではありませんよね。

この記事では、いちごの農薬に関する事実ベースの情報を整理したうえで、食べる前の洗い方や、どうしても不安な人が選んでいるいちごの選び方など、子どもに食べさせる立場の親が「納得して選ぶ」ための判断材料をお伝えします。

子どもにいちごを食べさせて大丈夫?農薬が心配になる理由

手に持ったいちご

いちごは甘くて食べやすく、子どもにも人気の果物ですが、皮をむかずにそのまま食べることが多いため、農薬の影響が心配になりやすい果物でもあります。

特に赤ちゃんや小さな子どもは、体が小さい分、体重あたりの摂取量が多くなりがちです。そのため、大人と同じ感覚で「これくらいなら大丈夫」と判断していいのか、不安になるのは自然なことです。

まずは、なぜいちごの農薬が話題になりやすいのか、どのような背景があるのかを整理して知ることが大切です。次の章では、いちごに使われる農薬について分かりやすく見ていきます。

いちごの農薬はどのくらい使われている?

訳ありいちご

いちごの農薬について調べると、「農薬が多い果物」というイメージを目にすることがありますが、まず知っておきたいのは、農薬の使用自体は国の基準に基づいて管理されているという点です。

日本で流通しているいちごは、農林水産省が定めた使用基準に沿って栽培されており、出荷前には残留農薬基準を超えていないかどうかの検査も行われています。

ただし、いちごは病気や害虫の影響を受けやすい果物であるため、栽培過程で農薬が使われるケースが比較的多いとされているのも事実です。

実際、栃木県の地域慣行栽培基準では、いちごの化学合成農薬の使用回数はおよそ50回前後という指標が示されており、長い栽培期間を通して薬剤管理がされていることがわかります。(栃木県:特別栽培農産物に係る表示ガイドラインに基づく慣行レベル

栃木県だけが多いのではなく、国内のいちご生産量トップに入る福岡県・熊本県でも、いずれも病害虫対策のために一定回数の農薬処理が行われるのが一般的です。

国内では9割以上が慣行栽培なので、有機や特別栽培などの記載がない場合、スーパーに並ぶいちごは50回以上農薬が使用されている可能性も考えられますよね。

一方で、「農薬が使われている=すぐに危険」というわけではありません。

多くの場合、基準値を下回る量で管理されていますが、赤ちゃんや子どもに食べさせるとなると「少しでも減らしたい」と感じるのは自然なこと。そこでいちごの農薬対策としてよく言われる「洗えば大丈夫なのか?」について考えてみましょう。

洗えば安全?いちごの農薬対策と限界

いちごにつく泡

一般的には、ヘタを取る前にやさしく洗う流水洗いが基本になります。洗うことで表面に付着した汚れや一部の農薬を減らすことは可能です。

ただし、注意したいのは洗えばすべての農薬が完全に落ちるわけではないという点です。ネオニコチノイド系の一部は浸透移行性(作物に取り込まれやすい性質)があるため、表面洗いだけでは十分に減らしきれない可能性があります。

ネオニコチノイド系農薬とは…
害虫の神経伝達機能を攪乱させ、麻痺や死に至らす農薬。ミツバチの大量死を招いた原因として危険視されています。

農薬の基準や規制は国によって考え方が異なり、EUではミツバチなどへの影響から屋外使用を制限する動きが進んだ農薬もあります。

ただし「だから日本の果物が危険」とは直結しないため、この記事では「ゼロにする」よりも、自分が納得できる選び方に焦点を当てます。

食べる前に洗うことでリスクを下げることはできますが限界があるという背景から、洗い方だけに頼るのではなく、いちごそのものの選び方を見直すという方法を選ぶ人も増えているのです。

どうしても農薬が気になる人が、どのような基準でいちごを選んでいるのかを紹介していきます。

それでも不安な人が選んでいる「いちごの選び方」

ここまで見てきたように、いちごは作物の特性上、一定の農薬使用が前提になりやすい果物です。
そのため「農薬ゼロかどうか」だけで安全性を判断するのは、現実的ではありません。

実際に農薬が心配な人たちが重視しているのは、次のような選び方の視点です。

①無農薬だけでなく「減農薬・栽培方法」を確認する

「無農薬」と表示されていなくても、農薬使用回数を減らす工夫をしている生産者は少なくありません。
天敵昆虫の活用、防虫ネット、ハウス環境の管理など、農薬に頼らない取り組みが記載されているかを確認しましょう。

②生産者情報が開示されているかを見る

農薬使用に対する考え方は、生産者によって大きく異なります。
そのため、

  1. 誰が作っているのか
  2. どんな想いや方針で栽培しているのか
  3. 農薬や肥料について説明があるか

といった生産者が見える販売先は、安心材料になりやすいです。

③ 産地よりも「管理のされ方」を重視する

有名産地だから大丈夫、国産だから安全とは一概に言えなくなっています。
重要なのは産地よりも、どのように農薬をコントロールしているかです。

同じ県内で同じ品種であっても、栽培方法への考え方、それに伴う農薬使用回数は農家ごとに異なるため、産地名だけで判断せず、個々の栽培姿勢を確認することが大切です。

④ 不安が強い場合は「購入先」を変えるのも一つの選択

スーパーでは栽培の背景まで確認できないことが多いので、

  1. 生産者の直販
  2. 産地直送サイト
  3. 栽培方針が明記された通販

など、情報量の多い購入先を選ぶことで、不安を減らしやすくなります。

子ども向けに安心しやすい「無農薬・減農薬いちご」の具体的な購入先をみていきましょう。

子ども向けに安心しやすい「いちごの購入先」タイプ別ガイド

お皿のいちご

よくある質問(ミニFAQ)

Q. いちごは洗えば農薬は落ちますか?

流水で表面の汚れや一部は減らせますが、性質によっては洗浄だけでゼロにするのは難しいこともあります。不安が強い場合は「購入先で情報を確認できるか」も大切です。

Q. 国産なら農薬は少なくて安全ですか?

国産だから農薬が少ないとは限りません。重要なのは産地よりも、農家の栽培方針や農薬のコントロールが見えるかどうかです。

Q. 子どもには無農薬の果物だけを選ぶべき?

理想は無農薬でも、現実は選択肢が限られます。減農薬・有機・情報公開など「納得できる基準」を持って選ぶ方が続けやすいです。

購入先によって確認できる情報量と安心材料が大きく変わるため、どこで買うかはとても重要です。

ここでは、子どもや赤ちゃんに食べさせることを考えている方向けに、購入先ごとの特徴と向いている人を整理します。

①スーパーで購入する場合|手軽だが情報は限られる

  • 産地や品種は分かる

スーパーのいちごは手に取りやすく価格も比較的安定していますが、農薬の使用回数や防除方針まで確認するのは難しいのが実情です。

「とにかく手軽さ重視」「毎日食べるわけではない」という場合には便利ですが、農薬への不安が強い方には情報不足と感じやすいです。

②大手通販(楽天・Amazon)|商品比較はできるが背景は見えにくい

楽天やAmazonでは「無農薬」「有機」と表記された商品も見つかります。ただし、生産者の考え方や具体的な栽培背景まで分からないケースも少なくありません。

価格比較やレビューは参考になりますが、子ども向けの安全性を重視したい場合は、もう一段深い情報が欲しくなることもあります。

③ 生産者直送(食べチョク)|農薬への考え方まで確認できる

生産者から直接購入できる産直サービスでは、農薬の使用状況や栽培への考え方を確認したうえで選べるため、子どもに食べさせる果物として安心感があります。

農薬が心配な方に選ばれているのが、生産者直送型の通販サービス「食べチョク」です。

食べチョクでは、

  1. 農薬使用回数や不使用の理由が説明されている
  2. 質問やメッセージで直接確認できる

といった特徴があり、
「なぜ安心なのか」を自分で納得したうえで選べる点が大きなメリットです。

次に、食べチョクの中でも目的別に選びやすいおすすめ農家を紹介します。

食べチョクで選ぶなら|目的別おすすめいちご農家

▶ 農薬を極力使わない「有機・無農薬」にこだわりたい方

・伊世いちご畑(福岡県)
有機JAS認証を取得した希少な有機いちご農家。
残留農薬検査も実施しており、子ども向けとして選ばれています。

伊世いちご園

・いとう農園(熊本県)
有機JAS認証を取得し、炭素循環農法を取り入れたいちごづくり。
「まずは有機いちごを試してみたい」という方に向いています。

有機JASいとう農園

▶ 有機JAS・無農薬いちごを探す方はこちら


▶ 農薬回数を抑えつつ、味や価格も重視したい方

・Strawberry farm 木村農園(群馬県)
農薬使用回数を明示し、慣行栽培より大幅に少ない回数で栽培。
ネオニコチノイド系農薬も不使用で、口コミ評価も高い農家です。

木村農園

▶ 減農薬いちごを探す方はこちら


▶ 完全自然栽培に共感できる方

・タナットネイチャーLab(兵庫県)
無農薬・無肥料・無消毒という自然栽培に挑戦している農家。
収量は少ないものの、「考え方に共感して応援したい」方に向いています。

タナットネイチャーラボ

▶ 自然栽培いちごを探す方はこちら

「どれが正解か」ではなく、「自分がどこまで納得できるか」で選ぶことが、農薬不安と上手につき合うポイントです。

いちごだけじゃない|農薬が気になる果物は他にもある

季節の果物の福袋

いちごの農薬が気になる方は、実はいちごだけを心配しているわけではないことも多いのではないでしょうか。

いちごで不安になる人は、同じく「皮ごと食べやすい果物」であるぶどう(特に輸入ぶどう)も気になるケースが多いです。

不安の原因と選び方の基準が共通しているので、次の記事も参考になります。


▶ いちごと同じ視点で「ぶどう」を見てみたい方はこちら

まとめ|不安をゼロにするより「納得できる選択」を

いちごを持つ女の子

いちごは、果皮が薄く病害虫の影響を受けやすいため、 栽培の過程で農薬が使われやすい果物であることは事実です。 そのため子どもや赤ちゃんに食べさせる際に農薬が気になってしまうのは自然な感覚と言えるでしょう。

一方で、「農薬が多く使われているから危険」 といった白黒での判断は、必ずしも正解とは限りません。

農薬を完全にゼロにすることにこだわるより、大切なのは、

ことが不安を減らすためにできる現実的な対策です。

「できるだけ安心できるものを選びたい」なら、生産者の栽培方針や農薬への考え方が見える産地直送や生産者直販のいちごを検討するのもひとつの方法です。

「知ったうえで、納得して選ぶ」その積み重ねが、子どもにとっても親にとっても安心できる食との向き合い方ではないでしょうか。

▶ 皮ごと食べる果物の農薬が気になる方はこちらも参考にしてください。
輸入ぶどうは危険?農薬が心配な人のための完全ガイド