コンビニで人気のサンドイッチは、お弁当より手軽に買えるのでランチ時に利用する方も多いですよね。
本記事を見つけてくださった方は、コンビニで少しでも健康的なものを買いたいと思う方だと思います。
コンビニのサンドイッチが安心して食べられるか判断したい方に、サンドイッチが体に悪いと言われる添加物や解決策をご紹介しています。
コンビニのサンドイッチに含まれる添加物は20種類以上!?
品質の保持や食中毒予防の観点から、コンビニのサンドイッチには食品添加物が使用されています。
身体に悪いと言われる理由はズバリ、サンドイッチに含まれる添加物の多さです。
しかも一括表示という魔法によって、実際の表示よりも多い添加物が使用されている可能性があります。
一括表示による原材料表記はスーパーなどで購入する食品にも適用されているので、原材料を知らずに食べてしまうと、コンビニやスーパーの食材から知らぬ間に大量の食品添加物を摂取していることになります。
※忙しくて朝と昼はコンビニ、夜はスーパーの総菜を購入して帰宅した日
朝 コンビニのカップスープとパン(約20種類の添加物)
昼 コンビニのサンドイッチ(約20種類の添加物)
夜 スーパーで半額惣菜、カット野菜(約7~8種類の添加物)
消費者にとって見やすいラベルを配慮し一括表示がされていますが、健康的なものを選びたい人にとっては注意が必要です。
コンビニのサンドイッチにはどんな食品添加物が使用されているのか、みていきましょう。
コンビニのサンドイッチに含まれる食品添加物
サンドイッチのパンやサンドイッチの具に使われる肉や卵、野菜に使用される添加物はこのようなものがあります。
以下の一括表示されている食品添加物は、通常数種類の添加物をあわせて使用することが多いです。例:乳化剤(→実際にはソルビタン脂肪酸エステル、レシチンの複数使用)
- 着色料(色をつける)
- 酸味料(酸味をつける)
- 甘味料(甘みをつける)
- 発色剤(色を鮮やかに安定させる)
- 乳化剤(水と油を混ぜ質感や口当たりをなめらかにする)
- 保存料(腐敗を抑制し保存性を高める)
- 増粘剤(食品に粘度をつける)
- 酸化防止剤(酸化の抑制)
- pH調整剤(pHを弱酸性に保ち腐敗を抑制)
これらの添加物の表記がある場合は、複数のものを使用していても一括表示されることが多いため、自分が把握する以上に実はサンドイッチなどの加工品から大量の食品添加物を食べている可能性があります。
「これなら良いと思って選んだのに…」表示の罠に注意!
コンビニのサンドイッチには「健康志向」をアピールする表示が目立ちますが、実際には裏に潜む罠があります。
これなら健康的だと思って選んだもので失敗しないように、注意したい表示をみていきましょう。
「合成着色料は使用しておりません」の罠
合成着色料が入っていないと言われると体に良さそうな印象があり、手に取るキッカケになるかもしれません。
ただ合成着色料のかわりに、天然の着色料として「コチニール(カルミン酸)」、「クロロフィル」などが使われているようです。
コチニールはウチワサボテンに寄生するカイガラムシから抽出する鮮やかな赤い色素で、加工肉などの加工品、飲料やお菓子、化粧品など幅広く使用されています。
以下はコチニールを作る工程ですが、ゾッとする映像のため虫が苦手な方は閲覧しないでください。
虫をすり潰した着色料が使用されていると知ると…拒否反応がでる方もいると思います。
遺伝子組み換え作物が原料に使われている
例えば、乳化剤として使用されている「大豆レシチン」は大豆由来だと一般的に想起できるので安全そうだと判断する人が多いかもしれませんが、レシチンを製造する原料には遺伝子組み換え大豆が使用されているといわれています。
食品衛生法では、食品添加物の製造で遺伝子組み換え原料を使用していても、遺伝子組み換えの表示が義務づけられていません。
表示をみてもわからないので消費者は知る由もないため、、知らず知らずのうちに食品添加物を通して遺伝子組み換え食品を毎日食べていることになります。避けたい方は注意が必要です。
「卵サラダ」は黄身不使用?白身100%の偽物に注意
コンビニなどで買える安価なたまごサンド、原材料を見ると「ゆで卵」ではなく「卵サラダ」と表示されている場合、実は黄身が一切使用されていない偽物の可能性があります。
卵サラダは白身を着色料で着色して黄身のように加工されています。マヨネーズで馴染みのあるキ〇ーピーでも、卵サラダは業務用食品として販売されています。
キ〇ーピーの業務用卵サラダの原材料はこのように表記されています。
原材料名
鶏卵加工品(国内製造)(液卵、植物油脂、その他)、マヨネーズ、醸造酢、食塩、還元水あめ/加工でん粉、酢酸ナトリウム、乳化剤、グリシン、調味料(アミノ酸)、カロチノイド色素、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆・りんご・ゼラチンを含む)
液卵は全卵、黄身だけ、白身だけの場合がありますが、カロチノイド色素が使われていることを考えると、この卵サラダには黄身が入っていないもしくは少量の可能性が高いと推測できます。
食品に使用した添加物は表記が必須ですが、食品の原材料に使った添加物は明記しなくてもいいという「キャリーオーバー」の食品表示方法に則り、私たちは食品表示を見ても、卵サラダで使用した添加物を知ることはできません。。
ハムに使用される肉の発色剤には発がんを指摘されるものも
ハムサンドなどに使用される加工肉には、発色剤に「亜硝酸ナトリウム(亜硝酸Na)」が使用されています。
加工肉に使用される亜硝酸ナトリウムのリスクについて知りたい方は以下の記事をご覧ください。
シャキシャキのレタス、実は漂白剤で洗われている?
サンドイッチに使用されるレタスの食感維持や酸化による黒ずみを防ぐために、レタスなどの野菜は漂白剤で洗われていることがあり、野菜自体の栄養価を期待して食べている方には注意が必要です。(洗浄によりビタミン、ミネラルが流出するため)
コンビニのカット野菜やサラダは、ハイターなどの漂白剤にも使われる『次亜塩素酸ナトリウム』を使用して洗浄されており、サンドイッチなどの大量生産における業務用食材のレタスも同様の工程を経ている可能性が高いと考えられます。
次亜塩素酸ナトリウムで殺菌された野菜について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧くださいね。
無添加サンドイッチを食べるなら
会社の近くに無添加サンドイッチ店がある確率はゼロに等しいのが今の現状…。
ランチ時のコンビニが混雑する時間より、実は具材を挟むだけの手作りのほうが時短にも!
サンドイッチ好きな方は、作ったほうが安くて時短にもなる手作りをおすすめします。
子供に食べさせたい方、美味しくて安全な食材を使ってみたいという方は、以下の食材の選び方を参考にしてみてくださいね。
卵が大好きなあなたには「平飼いたまご」の卵サンド
卵好きの方は「平飼い卵」を選んで、美味しくて安全性の高い卵を選んで卵サンドを作ってみましょう。
平飼い卵は非遺伝子組み換え作物を食べて、抗生物質など薬剤投与もなく健康的に育った鶏が産んだ卵、いつもの卵サンドがグッと美味しくなるのはもちろん、動物としてのアニマルウェルフェア(動物福祉)が守られた卵を選ぶことで、エシカルな買い物ができます。
私たちは安く卵を買うことができる裏側には、慣行の養鶏でコストを抑えるためこのような鶏の飼育がされているからなのです。
・1羽に与えられるスペースが狭いケージでの大量飼育(日本は約95%ケージ飼い)
・鶏のエサに輸入トウモロコシなどの遺伝子組み換え作物
・病気予防のため抗生物質などの薬剤投与
・黄身の色をよくする色素入りのエサ
卵の安全性について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
野菜をたっぷり食べたい気分のあなたは「有機野菜」で
サンドイッチに挟む野菜を有機野菜(オーガニック野菜)にすることで、野菜が主役級になる野菜サンドが自宅で作れますよ。
新鮮で栄養価の高い野菜であるのはもちろん、慣行栽培より農薬の使用を抑えた野菜や無農薬による野菜は、市販のものより安心感が違います。
世界で日本は農薬使用量が多い国といわれているからこそ、子どもに食べさせるうえで安心なものを選びたいという方は、日本の農薬事情について以下の記事をご覧ください。
肉が好き!亜硝酸ナトリウム不使用のハムで贅沢なサンドイッチ
やっぱり肉々しいサンドイッチが好き!という方は、亜硝酸ナトリウム不使用のハムやベーコンなどの加工肉がおすすめです。
亜硝酸ナトリウムなどの発色剤を使用していない加工肉は、お肉本来の味を楽しむことができ、子どものお弁当などにも安心して入れることができますよ。
まとめ[コンビニのサンドイッチは体に悪い?]
コンビニのサンドイッチには、一括表示により隠れた添加物や、卵サラダのような偽物食品があるため、知らず知らずのうちに口にしている可能性があります。
安価に食べられるものには必ず「安いものには裏がある」ということです。
サンドイッチはパンに好きな具を挟むだけでできる簡単ランチだからこそ、コンビニのサンドイッチの添加物が気になる方は、自分で作ることをおすすめします。
卵は「平飼い卵」、野菜は「有機野菜(オーガニック野菜)」など原材料にこだわることで、美味しくて安全性の高いサンドイッチが自宅で作れますよ。
忙しい方におすすめの無添加おかずも紹介しています。